「ローライズ」とは、履き込みの浅いスタイルのズボンなどを意味します。
ここ数年は足長効果を狙ったハイウエストでゆったりとしたデニムやパンツが主流でしたが、2022年春のコレクションではローライズが多くショーに登場しています。

実はローライズは、約20年前に日本でも大流行をした歴史があります。
それが昨今の90年代ファッションやY2Kなど2000年代ファッションのリバイバルにより、当時はやっていたローライズにも火がついたようです。

耳にする機会も増えてきた「Y2Kファッション」とは、2000年代頃のファッションやカルチャーのトレンドの傾向を意味しています。
ここ最近、韓国ファッションなどでも流行のお腹出しのクロップド丈トップスや腰履きのローライズボトムスなどは、実は当時流行しています。
Z世代からすれば平成初期のファッションは、親世代が若い頃に流行したレトロで目新しい新鮮なファッションですよね。

人気再燃なローライズですが、いくら2000年代ファッションがトレンドと言っても、20年前そのままの着こなしとは異なります。
2022年版のローライズは、ローウエストの腰履きで、ややルーズフィットなバギーシルエットがポイントです。

ここ数年台頭していた、ウエストを強調するようなハイウエストとは異なり、ヘルシーな抜け感が魅力です。

2022年のローライズコーデのスタイリングで意識したいのは、ヘルシーさやこなれた抜け感です。
思い切りお腹を見せるのではなく、着丈ギリギリだったりトップスのボタンの隙間からチラっと除く程度の、あくまでナチュラルなバランスがコレクションのショーでも多くみられました。
大胆なヘルシーさで、自然体の堂々とした媚びないスタイルがかっこいいですよね。

Z世代にとっては目新しいローライズボトムスですが、大人女子にとっては勝手知ったるアイテムではないでしょうか。
しかし、20年前のままのコーディネートでは、古臭くダサい着こなしと思われてしまうかも…。アラサーやアラフォー世代が身につけたい、アップデートされたローライズコーデのコツをご紹介します。

リバイバル中の2000年代ファッションとして話題のローライズは、2022年にはヘルシーさを意識したスタイルへアップデートしましょう。
こってりとくどくなってしまうと、途端に古臭く野暮な印象になってしまうので、あくまでさっぱりヘルシーに取り入れるのがおすすめです。

2022年トレンドのルーズフィットなローライズコーデですが、スポーティーなストリートカジュアルなどには自然になじみやすいですが、大人カジュアルには少しハードルが高く感じていませんか？

カジュアルコーデの定番といえば、スウェットとデニムを合わせたコーディネートで、春には性別を問わずに人気ですよね。
そんな定番春コーデも、2022年は着丈と股上のバランスで新鮮にアレンジ！
ローライズは股上が浅くなりますが、そこは覆い隠すようにオーバーサイズトップスを合わせるのではなく、ジャストで見えないくらいのクロップド丈スウェットを合わせるのもおすすめですよ。
2022年のクロップド丈スウェットは、着丈は短いもののシルエットはややワイドであったりコンパクトにはならないので、ボディラインを強調せずにヘルシーな健康美を感じさせてくれますよ。

2022年の大人カジュアルにローライズを取り入れる場合には、セクシーなお腹見せというよりは、ジェンダーレスな腰履きスタイルだと意識するのがおすすめ！
あえてオーバーサイズなトップスで上下共にルーズに仕上げたり、かっちりしすぎないデニムオンデニムのセットアップコーデなど、ゆるっとしたリラックス感がありつつも、脱ストリートなモード感がポイントです。

Y2Kスタイルのローライズを、トレンド感いっぱいに着こなすには、ちょっとの懐かしさは残しつつ、2022年流にアップデートさせることです。
作り込みすぎないこなれ感や、等身大なヘルシーさなどは今季のムード！
また、他のトレンド要素ともミックスして、パワフルでカラフルにスタイリングするのもおすすめですよ。

以前のローライズはスキニーやストレートなど、ややボディラインにフィットしたシルエットも多かったようですが、2022年のローライズはマムフィットやバギーパンツなどゆとりのあるシルエットが人気傾向です。
それらをさりげなく着こなすには、シンプルでコンパクトなシルエットのトップスを合わせてメリハリのあるヘルシーさを意識したコーディネートもおすすめですよ。

ローライズというと、おへそやお腹が見えてしまいそうな股上の浅いイメージですが、2022年のトレンド春コーデで大人女子が着こなすのは、見えそうで見えないヘルシーバランスです。
流行のカラートップスなどでポップかつヘルシーに着こなし、着丈はローライズとギリギリの見えないバランスで合わせるのもおすすめですよ。